東京都杉並区にある一般・美容皮膚科 荻窪上田クリニック

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一般皮膚科

一般皮膚科についてGeneral

アトピー性皮膚炎について

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定義(概念)

「アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」

その診断基準として

・痒み
・特徴的な皮疹と分布
・慢性・反復的経過
の三項目で診断します。

さらに、治療として日本皮膚科学会の治療ガイドラインでは、ステロイド外用剤を主体とし、 タクロリムス軟膏や保湿剤を併用することを推奨しています。
当クリニックにおいても、皮膚科専門医による治療ガイドラインに沿った 適切なステロイド外用剤による治療をおこなっています。
さらに2018年夏より生物学的製剤「デュピクセント」により重症アトピーのコントロールも可能となりました。

ステロイド外用剤は1種類ではなく、症状の部分ごとの重症度とその部位の薬の吸収の差により、使い分ける必要があります。
さらに、その症状は日々変化します。
よって、薬の強さと症状の程度、部位を患者様が覚えていただく必要があります。
毎日受診すれば医師の指示のままでよいのですが、現実的に不可能であり、 どこにどの薬を使うか、どのようになったら薬を変更するかなどの指導を受診時に行います。

アトピー体質、刺激に対して弱い皮膚を治すことはできません。
しかし、良い状態で維持することはできると考えています。そのためには毎日のスキンケアが重要です。

・入浴後の全身の保湿剤外用
・湿疹部位へはステロイド外用剤を中心とした治療

そして、皮膚の治療以外に、バランスのとれた食事、睡眠

ニキビについて

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ニキビの増悪因子は、食事、ストレス、体調不良など様々です。

生活環境を確認し、 その上で、

・ビタミン剤の内服、外用。
・抗生剤の内服、外用。
・ペピオ、ディフェリン等のニキビ用外用剤。
・ケミカルピーリング、ビタミン導入。

などを症状に合わせた治療を行っています。

ピーリング剤入りの洗顔や化粧水、さらにビタミンA・C入りの基礎化粧品も有効です

蕁麻疹について

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蕁麻疹は突然に激しいかゆみのある、赤く盛り上がる発疹が出現し、全身に拡大し、数時間で跡形無く消える病気です。
多くは数日で出なくなりますが、治療をしなかったり、体を休めないことにより長期化することがあります。

よく患者様は、どの食べ物が原因でしょうか?と聞かれるのですが、食べ物が原因であることは少なく、 多くが全身の体調不良(風邪、寝不足、ストレス)などで生じるものです。
この病気の本質は、血管内にあるため、外用剤ではなく内服薬による治療が必要です。

治療期間は5-7日間が多いのですが、一度蕁麻疹が出た後に、数ヶ月から数年にわたり続くこともあり、症状の出始めにしっかりと治療することが重要です。
治療方針は原因のあるものは、それを避けること。

そして、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬の内服。体温が上昇することを避けることが必要です。

かぶれ(接触皮膚炎) について

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多くは植物によって起こります。代表的な植物として、うるし・銀杏・サクラソウなどがありますが、考え方としてはすべての物質で起こることがあります。

多くの場合は、付け薬と飲み薬で2週間程度でよくなりますが、かぶれの後の色素沈着は数年残ることがあります。

また、症状のひどい方の場合は入院治療が必要となることがあります。

水虫について

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水虫は白癬菌というカビが皮膚、爪につくことにより発生します。

皮膚の浮いているところを取り、顕微鏡で確認することにより診断します。
水虫の症状と似た手足の水ぶくれ、痒いがさがさの病気もあります。

皮膚だけの感染であれば、つけ薬を見た目上良くなってから1ヶ月から2ヶ月塗り続けることで多くは治ります。
「夏だけ水虫になる」という方は、しっかり塗ることで夏になっても出にくくなります。
爪に感染した場合は飲み薬が必要です。特に糖尿病のある方はしっかりとした治療が必要です。

多くが浴室(スポーツジム、ゴルフの浴場、家庭内)の足拭き場で感染します。
水虫と同じような症状で、異汗性湿疹という皮膚病もあるので、安易に薬局で薬を買うのではなく、皮膚科専門医師の診察を受けましょう。

外用期間は3-6ヶ月で、治ったと思ってから1-2ヶ月の外用が必要です。

皮膚腫瘍について

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腫瘍と聞くと癌をイメージされる方が多いのですが、ほくろも色を作る細胞の腫瘍であり、特に悪いものではありません。

皮膚の腫瘍では、ほくろ(母斑細胞母斑)を代表とし、様々な腫瘍があります。
当クリニックで行える手術には限界があるのですが、臨床的に(見た目から)考えられる病名、さらに、その腫瘍をどのように手術をすれば傷が目立ちにくくなるか、などを十分に説明をした上で、当クリニックで行うか、他の総合病院や大学病院へ紹介するかを決めています。

外傷・やけど

すりむき傷

以前は消毒しガーゼを当てることが一般的でしたが、
現在は消毒のかわりに石鹸で洗い、ガーゼの代わりにくっ付かない皮覆材を使用します。

切創

ナイフのような鋭利なものによる皮膚のみの損傷です。
傷口が浅い場合は、細菌から傷口を守るために、消毒をします。そして患部を包帯等で保護して自然に傷口がくっつくのを待ちます。
傷が深い場合は常に開いた状態になってしまうので、医療用の糸で傷口を縫います。そしてくっついてきた時期に抜糸を行います。

やけど

やけどは、その深さにより、1度・2度・3度と分類されますが、1度・2度の浅いやけどは2週間以内に傷がふさがります。
2度の深いやけどや3度のやけどは3週~数ヶ月かかり、傷がふさがりますが、傷跡がケロイド状になったりひきつれたりすることがあります。
この場合、植皮術などが必要となることがあります。

専門医でも2度のやけどが浅いか深いかの判定は非常に難しいため、2週間程度の軟膏治療をおこない傷のふさがり具合を観察します。
ふさがりが悪い場合は深いやけどと考え、手術治療も検討します。

いぼについて

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皮膚良性腫瘍

代表的な腫瘍は、色を作る細胞の良性腫瘍である「ほくろ」です。

皮膚には他にも様々な種類の細胞があり、それぞれの細胞から、いろいろな腫瘍ができてきます。

われわれ皮膚科専門医が見ても、見た目だけから診断できる疾患はそんなに多くありません。
しかし、そのできものの見た目と経過から、良性か、悪性が疑われるか、悪性であるのかの判断はほとんどの腫瘍でできると思います。

切除方法は基本は、局所麻酔を行い、メスで切って縫うという手術です。

しかし、部位と大きさによりいろいろな手術法が考えられるので、受診した皮膚科の医師にご相談ください。

皮膚悪性腫瘍

良性の代表がほくろであるのに対して、色を作る細胞が悪性化したものが、悪性黒色腫です。
皮膚にある黒い点が、悪性かどうか心配で受診される方はたまにおります。 その中に本当に悪性の方もいます。

良性と悪性の判断は、色、形、大さ、経過などを総合的に考える必要がありますが、少しでも気になる場合には皮膚科専門医の受診をお勧めします。

悪性黒色腫のほかにも様々な悪性腫瘍があります。
多くの悪性腫瘍は月単位で成長しますので、少し大きくなったかなと感じるできものがあったら、黒色でなくとも受診をお勧めします。

切除方法は入院の上手術を行うのが一般的かと思います。

老人性いぼ

顔や首に好発する常色から黒褐色のできもの。

正式には老人性疣贅、脂漏性角化症、アクロコルドンなどが含まれますが、医療法はすべて同じで、ある程度の大きさまでは、液体窒素という-196度の液体で壊死させて取ります。

場合によっては単純にはさみで切除することもあります。はさみで切る場合患者様の希望により麻酔をすることは稀にありますが、ほとんどは行いません。
かなり小さいものを取りたいという方は、局所麻酔をして炭酸ガスレーザー治療の適応となります。

同じできものでも、大きさと部位により治療法は異なりますので、診察医にご相談ください。

多汗症について

多汗症とは手足やわきの汗が通常の人よりずっと多く、そのために生活に支障をきたしている状態です。
多汗症の症状としては下記の3点があげられます。

・小児の頃から症状があった
・運動していない時でも汗が出る
・左右同時に発汗する

多汗症の治療には飲み薬から外用薬、注射などがあります。患者様の状態やライフスタイルに応じて、最適な治療をご提案いたします。
当院ではイオントフォレーシス、塩化アルミ外用、ボトックス全ての治療を行っています。

各種疾患

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湿疹

虫刺され後の掻き壊し、あせも、乾燥による痒み、などの何らかのかゆくなる状況があり、掻き壊すことにより生じる状態です。

皮膚の弱い方でなければ、掻くことをやめれば治りますが、多くの場合に外用剤を使用し、数日で軽快します。

帯状疱疹

子供のころに罹患した水疱瘡のウイルスは、すべての方が体の中の神経部分にわずかに残っています。

これが、体調を崩したときに増殖した状態が帯状疱疹です。
このウイルスは神経を好むため、神経に沿って痛み、紅色、水泡を生じるのが特徴です。
治療としては、抗ウイルス剤の内服と消炎鎮痛剤、ビタミンB12内服などを行います。

この病気は、痛みが強く、かつ2き3ヶ月その痛みが続きます。
また、発疹の範囲が広範囲であったり、顔に症状が生じた場合には、入院となることもよくあります。